門まわりのデザインを成功させるために知っておきたい、5つのポイント
住まいの顔、それは玄関を含めた門まわりではないでしょうか? 誰もが目にする門まわりのデザインひとつで住まいの印象が変わるといっても大げさではありません。そこで、門まわりのデザインを成功させる5つのポイントをご紹介します。
門まわりの役割
家族やゲストを招き入れ、送り出す門まわりには多くの役割があります。この役割を意識することが門まわりのデザインを成功させる秘訣です。
1.門まわりは住まいの「顔」という意識
2.住まいとのバランス
3.防犯対策
4.プライバシーの確保
5.周辺環境との調和
それぞれについて解説していきましょう。
住まいの「顔」。門まわり
住まいの新築、建替えの場合、内装ばかりに気を取られ、エクステリアまで及ばないことも少なくありません。そうならないためにも門まわりは住まいの「顔」という意識を持ちましょう。「顔」はデザインにより3つに分けられます。
・クローズ型=完全プライバシー確保とセキュリテイ重視
・セミクローズ型=プライバシーの確保と開放的イメージの折衷型
・オープン型=開放的なイメージ
外構プランのお話をしていると、駐車スペースを確保する為にオープン外構に、という流れもよくあります。狭いスペースだからと思われがちですが、オープン外構は逆に広く見せる良い方法なんですよ。特に細い門柱やスタンド型ポストで視線を集めて、内と外の境界を設けるのが最大のポイント!「
ノイエキューブ壁掛け型」の白が奥まった場所でも暗さを感じさせません。
オープン外構に近いけれど、仕切ってしまわず塀を建てる方法が一般的にはセミクローズド型の外構です。玄関の目隠しも兼ねますので、パジャマで新聞を取りに、という場合にはこちらの方が住人には嬉しいですよね。横スリットで風通しも良く、見た目も爽やかな雰囲気を楽しめます。ナチュラル外構には金色文字の「
真鍮切文字」と「
スティーリー」が似合います。
角地の囲いには「
ホワイトフェンス」。カントリーなお家の雰囲気も引き立てます。道路との目隠しと安全のためにクローズド外構。玄関側は人気の枕木門柱。フェンスや玄関扉と合わせたホワイトの
アイアン表札で統一感を出しいます。煉瓦や茶色に、赤と白のカラーコーディネートは鉄板!赤いポスト「
BOBI」も大き目なのですが、可愛く感じます。
左右対称の住宅に合わせて、ゴシック調を踏襲するかのように前庭に円形スペースを設けています。形式はクローズドの門周りですが、スリットのある門柱とフェンスで、ウチとソトを分けず親しみやすくなっています。ポストは門扉に色を合わせた「
BOBI」に「
BOBIROUND」を使って独立スタンド建てに。
こちらも門柱をたてて、門扉を設けていますが、レンガと木の扉でカントリー調。クローズドながら、逆に優しい顔をした住人が出迎えくれそうな明るい雰囲気さえ感じられます。住宅とレンガの色使いもマネしたいポイント!ブラックの
鉄製品やブラウンのポストがアンティーク感いっぱい!
住まいとのバランス
住まいの流行に合わせてエクステリアのデザインも変化します。住宅のデザインには、1. シンプルモダン系 2.和モダン系 3.南欧系 4.北欧系 5.カントリー系 6.英国系 7.コンテンポラリー系の7種類があります。
住まいが和モダン系なのにエクステリアが南欧系だと違和感があります。 ポイントは、住まいの外観に合わせたエクステリアを選ぶことです。
ガラスブロックを使って、四角とシャープな線を取り入れたモダンな外構です。色味もシンプルに2つに絞っているのがお分かりでしょうか?一般的なモダンのイメージの白黒ではなくこげ茶を使うことで長く古さを感じないデザインに仕上がっています。ガラスブロックに合わせてシャープな四角いポスト「
HA/CO」もポイント。
こちらの写真は動物クリニックの屋外スペース。「
犬の形のかわいい車止め」やリードを引っ掛けておける「
ドッグステイ」が用意されています。こだわりの南欧風のテラコッタカラーを外構にも使用し、違和感なくマッチしています。アニマルモチーフの雑貨や休憩スペースを設けることでグッと親近感が湧いてきます。
防犯対策
門まわりのエクステリアは、以下のように犯罪者が嫌う「視線」「光」「音」を意識したデザイン作りをしています。
視線=カメラ付きインターホーン、視界がよく、足場のないフェンスや門扉
光=センサー付きライト、門灯、玄関灯、表札灯など
音=防犯防草用砂利
ポスト、又はインターホンがあるところまでが、訪問者が断りなく入ってきて良いという位置づけになりますので、その位置には十分検討しましょう。多少のアプローチがあるなら、カーブさせて「
スタンド型ポスト」をたてると、フォーカルポイントにもなり、防犯対策にもなりますね。
こちらもスタンド建てのポスト「
BONBOBI」と「
BOBIROUND」が、芝生と植栽に生えて綺麗!駐車用に最大限にスペースを使ったら門柱を建てる場所がない・・・そんな時はこんな風にスタンド建てポストで、心理的な玄関の目隠しにするのも一つのアイデアです。
プライバシーの確保
クローズ型やセミクローズ型は、中が見えない重厚なコンクリートや鉄製の扉を採用するのですが、オープン型のような開放的な門のデザインの場合でも、シマトネリコやハイノキなどの常緑高木やツタなどのツル植物を利用すると閉塞感なくプライバシーを確保できてよいでしょう。ただし、成長に時間がかかりますから、ウッドやアルミ素材の目隠しと一緒に使うと効果的です。
典型的なオープン外構。ポスト「
レターボックスマン」の足元にグリーンを植えることで、縦と横のラインを強調して、小さなグリーンも存在感を出しています。こんもり育つのが楽しみになります。
周辺環境との調和
住まいは周辺環境と調和してこそ街の一部になります。門まわりのデザインには、近年シンプルかつ、個性的、それでいて環境を損なわないことがますます求められています。ポイントは、「いかに自然に見えるか」です。街の景観と調和するような、色と素材の選定、そして、樹木の使い方が決め手になります。
いかがでしたか? 以上の5つのポイントを意識するだけで理想の門まわりが実現するはずです。素敵なエクステリアを選んでみてください。
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